side愛咲


真っ暗な闇から段々意識が浮上していくのが分かった。


遠くにある光が何故か暖かく感じて必死に手を伸ばすと、急に感覚が鮮明になり、沢山の機械音が聞こえた。


「ん...。」


重たいまぶたを開けると、白い天井が目に入った。辺りを見回すとICUだということが分かった。