彼女、もとい愛咲ちゃんの年齢は16歳ということで本来は小児科の担当ではないが、子供の頃から入院生活を続けていたということでなれている小児科の方が緊張しないだろうと、小児科に割り振られた。


「よろしくお願いします!」


っていう笑顔はとにかく可愛かった。


診察してみると、少し喘鳴と不整脈がみられたので、今日は安静にするように伝えて病室を出た。


(前の担当医の先生から白衣が苦手らしいと聞いたけれど、何故だろう?)


そんな事を考えていたのは俺だけが知る事実だ。