ピピピピ...

目覚まし時計の不快な音で目が覚める

そして今日から楽しみでもなんでもない
高校の入学式という最悪な行事を思い出す

別に友達欲しさに学校に行く訳でもないのに
何故人と戯れる必要があるのか理解できない

勉強をしに行くのだから
休み時間を友達と遊んで過ごすなど
時間を無駄にするなんて全く理解できない。

どうせまた『変なやつ』と忌み嫌われるのだ
まぁ、気にしないからいいのだけれど。

僕は勉強をしに行くのだから
周りに絡んでいる暇はないのだ。

そう思い僕は家を出た。
これが僕の人生を大きく変える
大切な一日となるとは知らずに。