学校到着。
朝読書の時も、朝の会の時も、
ずっと、はるのこと考えてた。
そして休み時間
はるのクラスにやって来た。
はるは、こっちに気づいて寄ってくる。
「ごめんね。」
私が一番最初に言った言葉。
ほんとにごめんね。
私のせいではるを、傷つけた。
はるは、無理に笑ってる。
笑顔が不自然だよ?
それも、私のせいだよね。
それなのにはるってば。
「なんで謝んの?愛梨花のせいじゃないでしょ?」
「でも!!!」
「俺も愛梨花がそういう時アドバイスしたでしょ?」
そう。私には彼氏がいた。
色々悩んでる時は、
1番に、はるに相談していた。
それでも、私の勇気が足りなくて別れちゃって。
その事をはるは、気にしてるみたいだけど。
「そんなの私の勇気が足んなかっただけではるのせいじゃない。」
「そしたら、俺もそうだよ?俺の勇気が足りなかった。」
「はるは、私のアドバイス通りにしたの?」
「。。。」
そうなんだ。やっぱりするよね。
不安な時は誰の言葉でも。
「アドバイス通りにしたけど、上手くいかなかったよ。」
そう言って辛そうに笑う。
私は別れて欲しくてそんなこと言ったんじゃない。
ほんとに、はるが、幸せそうだったから、
そんなの、邪魔出来るわけない。
だから、私は背中を押した。
でも、押したつもりだった。
はるは、私を信じたせいでそうなった。
だから、私のせい。
私が黙ってるとそうやって優しく声をかける。
「愛梨花のせいじゃないって。言ったでしょ?」
「。。。」
「ね、愛梨花。いつまでもそんな顔すんなよ。」
そうだよね。はるの方が何倍も辛いのに。
そうやって優しくしてくれるの?
「ごめん。そろそろチャイムなる。」
そう言って私は、はるから逃げた。
