「えー、では席替えをしたいと思います。
前から順に佐々木さん、崎原さんーーーーーーー………さん。」
そろそろ私が呼ばれるかな？
「で、野々山さんと差早苗さんが隣。
野々山さんの後ろがー」
誰だろー…
「握野さん。」
え？
握野 優！？
あれ？これって…仲良くなれるチャンスかも…
！頑張って話しかけよう！
ガタガタガタガタ←机を動かし始めた。
言うんだ！「よろしくね」って！
うぅ…
い、言えない… 握野 優ってクールっていう噂だし…
あー！せっかくのチャンスなのに！
…どうやって話しかければいいんだろう…
ー昼休み
「それでは連絡帳を書いた人から昼休みにしてください。」
あ！握野 優、もう書き終わってるかな？
あれ？まだ書き終わってない…
言うんだ！「書き終わった？」って。
自然なノリで。
「か、書き終わったー？」
「んぁ？
もうすぐ。」
…返事してくれた！
嬉しー！
きっかけと…勇気が無かっただけなんだ！
私、握野 優と友達になりたい！
楽しそうだし！なんかさ、「好き」の感情とは違う…友達としての「憧れ」？なのかな？
ていうか、なんて呼べばいいの？
優？握野？握野さん？
分かんないよー。
あっちが私の事呼んできたら同じように呼び返そう！
うん！それがいい！
「お前、名前なんだっけ？
野々山…凛花だっけ？」
自然なノリで、自然なノリでーー！
「凛花でいいよー！」
「俺のこともゆうでいいよ。」
やったー！
作戦大成功！！
「オッケー
優ね！」
仲良くなれるかな…？
「凛花！」
ん？あ、大和！