約束の大空 3 ※ 約束の大空1&2の続編。第四幕~(本編全話 完結)




「そうじゃな。
 お家の方の承諾を得てくれているのなら、
 孫らを儂と見守ってくれるか。

 ばあさんは、今も仏壇の前で手を合わせて祈り続けておる。
 儂も傍で手を合わせておったが、どうにもこうにも気が静まらんでな。

 こうしてまた、この場所に戻ってきてしまった」



そう言ってお祖父さまは寂しそうに鏡に視線を向けた。




鏡はやがて、花桜と舞の再会。
花桜と敬里の再会のシーンを映し出す。


だけどその時には、敬里は息絶えていたようで、
筵の上に安置されて、体を隠すように上からも筵がかけられている状態。


花桜は順番に、死亡した人たちを安置している場所で、
死者にかけられた筵をかたっぱしから、引っぺがしながら、
敬里を探しているみたいで、見ているだけで胸が張り裂けそうだった。




花桜っ!!



気を確かに……なんて気休めでしかない。
そんなこと、出来るはずない。


声なんて聞こえるはずのない映像だけのはずなのに、
耳にこびりつくのは、悲痛に叫び続ける花桜の声。


そんな花桜に、容赦なく水のようなものを浴びせる斎藤さん。


花桜に何するのよっ!!
もっと優しくしてあげてよ。


山南さんを見送って、今はここで敬丞としているけど……山崎さんを見送って。


ずっと辛い思いばっかりしてきたんだよ。
なのに……今度は小さい頃から良く知る、敬里まで。


神様、これ以上、花桜を苦しめないでよ。
花桜の心を助けてあげてよ。




そんなことを感じながら、
私は鏡から視線を外すことすらできなくて、
溢れ出す涙を必死に拭いながら、朝を迎えた。



明るい陽射しが部屋に入ってきたのに気が付いて、
周囲を見回す。