涙が、止まらなかった。
一年前のあの日から、必死に努力して、峰山桜を作り上げた。
そうすることしか、あのときの私には出来なかったから。
学校は、そんな私が唯一偽らないでいられる場所だったから、悪口を言われても耐えられた。
でも、最近わからなくなった。
本当の私はモデルの“峰山 桜”なのか地味な“山本 桜”なのか。
素の自分でいたい。
あの日の自分との約束を守らなきゃいけない。
もう悪口なんて言われたくない。
私は、峰山桜として学校生活を送りたいのかな?
でも…それだけは出来ない。
バレてしまうから。
何もかも。
年齢も偽ってる。
私の素性もバレる。
ヒロトにだって、害が及ぶかもしれない。
そんな事をしたら、たくさんの人に迷惑をかけてしまう。
モデルを続けられなくなる……

