夕陽に照らされて、キラリと光った。 「……なに、これ…」 涙が溢れて、視界が歪む。 なんで、こんなにも 溢れるほどの幸せを、あなたは与えてくれるのかな。 なんで泥まみれの手に、とか。 文句すらも言えなくて。 言葉が、出ない。 私の手に輝くのは、シルバーリング。 「桜、愛してる」