そう言ってヒロトの方を見た沙織さんに、軽く首を横に振った。



「彼は、私の知り合いのカメラマンです。



私のマネージャー、今日熱が出てしまったみたいで。

来られないんです、すみません。」


知り合いじゃなくて、従兄弟だけど。


詳しく説明する必要もないかと思い、簡単に話した。




「そうなんですか…

大変ですね。何かあったら私に言ってください。


あ…もう撮影準備出来たみたいね。それじゃ、行きましょう」




沙織さんを先頭に、3人でカメラの前まで移動した。