「やっぱり雪、降ってるね」 「…さみぃ」 そしてお墓の中を拓夢とゆっくり歩いて、あるお墓の前で止まった。 山本家の、お墓。 ここに両親と、お兄ちゃんがいる。 「ちょうど、1年か。」 あの事件から。 お墓を綺麗に磨いて、花を供える。 寒がりなのに、凍える手で拓夢は一生懸命お墓を磨いてくれた。 手を合わせて、祈る。 ――お兄ちゃん。