「拓夢…っ 私、拓夢が好きだよ」 涙声さえ気にならなかった。 「俺は、好きよりも、大好きだし」 「…ぷっ。 張り合わないでよ。よく、そんな恥ずかしいセリフ言えるね」 「…っ! いいだろ別に!」 「顔真っ赤だし」 「…桜だって真っ赤だし」 ああ、本当に、大好き。 「私だって、大好きすぎて困る」 そう言うと、拓夢は真っ赤な顔で固まっていて。 それを見て私は、また笑った。