「なんでお兄さんが桜の事を命をかけてまで守ったと思ってる。


お前の兄ちゃんが桜を守ったのは、桜が弱かったからじゃない。

自分のことより大切な…

命をかけてでも守りたい大事な存在だったからじゃないのか。

お兄さん、夢は叶わなくなったけど、後悔なんてしてないと、俺は思う。


桜を守れなかった方がきっと、一生後悔していたと思う。



桜がお兄さんを大切に思ってる以上に、お兄さんは桜を大切に思ってたはずだ。」



「私、以上に…?」



「ああ、きっと。」



きっとお兄さんは、誰よりも桜を愛してたよ。