「ん。…ほら」 そういってカーディガンを私に渡してくれた。 「あ… ありがとうございます! 本当にありがとうございます…。」 大袈裟に頭を下げる私に、拓夢は、いいよ、と言った。 嬉しくて、私はカーディガンを強く握り締めた。 「別に…簡単に取れたし。 てか、そんな危険な事してまで取ろうとするって… そんなに大事な物なのか? カーディガンだろ? フェンスに引っ掛かってたみたいだし、ボロボロになってねぇか?」