私の背じゃ、とてもじゃないけど届かない。 フェンスをよじ登るしかない…。 下を見ると、夜景が広がる。 登るのは、危ない。 カーディガンが引っ掛かっているのは、相当上の方だ。 もし足が滑ったりでもしたら… 背筋がゾッとして、冷や汗をかいた。 でも… 覚悟を決めた私は ガシャンッ ガシャンッ… 私はフェンスを登り始めた。 「っあと……ちょっと…」 ―――カチャンッ もう少しでカーディガンに手が届くというとき、後ろから物音がした。