拓夢がくれたメモ。 それだけが、頭に浮かぶ。 仮にも個人情報だとか。 もし拓夢にイタ電や迷惑メールが来たらとか。 そんなことよりも、私はせっかく拓夢からもらったメモをなくしてしまった事がショックだった。 連絡しないって、決めたのに。 今日だって、会いたくなかった。 あんな人、嫌いなはずなのに。 浮かぶのは、あの冷たい目じゃなくて、照れたようなあの笑顔。 「っ、うぅ…」 もう、胸が苦しいよ。 涙が次から次へと溢れ出て、止まらない。 拓夢、ごめん。 ごめん。 絶対見付けるから。