「桜ー?調子はどうだ?」 「え?あ、うん。大丈夫だよ、ヒロト。」 「ならいいけど、無理すんなよ。顔色悪い」 学校帰り ヒロトに撮影現場まで送ってもらった。 ヒロトとは、カメラマンをしている私の従兄弟だ 「今日は新しい共演者の発表の後、早速撮影だからな」 「うん。わかった ありがとう」 今日も、仕事が始まる―――