そのことはずっと一緒に生活してきた私と優だけが分かること。




だから、優も




「そうだよな·····」




といって頭を抱えている。





「まぁあなた達が進展するためには優が動かないと。何も始まらないわ」




「そうだよな·····。さんきゅ。頑張ってみるわ!相談乗ってくれてありがとな!」




そう言って帰っていった優。





なんで私は協力してるんだろう·····。





優と付き合いたいと思ってるのは私も同じなのに·····。




優からの相談を受けてる時も一部始終胸が痛かったのに·····。




桜にアピールしたほうがいい、なんて。




自分が傷つくことくらいわかってるのに。





やっぱり、私は演じることに慣れてしまったの⋯⋯かな?




私の感情は誰にもバレてはいけない。



そう言って勝手に壁を作ってるんだろうか。




私はこれからどうすればいいんだろう。




でも·····私はなんてこんなに馬鹿なんだろう。