そして、いつも通り、お姫様と王子様の手はしっかりと繋がれている。 まぁ、そこら辺でわかったと思うけど、高校三年生でも一緒のクラスだったの。 避ける決意したのになぁ。 「璃子・・・」 心配そうな目で見てくる咲。 「ふふ。大丈夫よ?だから心配しないで?」 だって、この感情は捨てるべきなんだから。 早く捨てなきゃ。こんなもの、私の中には必要ない。 どうせ報われない恋。だったら、捨てるまでよ。