「こんにちは」
「あれ?今日璃子ちゃん気分悪い??」
お店に入った途端、奈々さんから言われる。
なんでわかったのか。
私演技は上手いはずなんだけど。
「いえ。大丈夫です」
「えー?無理しなくていいんだよ?」
「あはは、大丈夫ですよ!気にしないでください」
帰らせられたらそれこそ困る。
バイトをすると気持ちが軽くなるんだから。
それから頑張って仕事に熱中した。
ずっと2人のことを考えながらもいつも通り集中して取り組んだ。
未だに納得してない奈々さんが心配そうな目を向けていることにも気づかずに·····。