「奈々さん、外の掃除終わりました」
「あ、ありがとう!そういえば咲が呼んでたよ!だから、今日はこの辺でいいから咲のところに行ってあげて!お疲れ様!」
咲·····。苦笑いしか出ないんだけど·····。
「ありがとうございます。じゃあ咲のところに行ってきますね!お疲れ様です」
ピンポーン
玄関のインターホンを鳴らす。
ガチャ ドン
「わ!」
急に抱きついてきたのはやっぱり咲。
「咲、急に抱きつくのやめてと言ったわよね?心臓潰れちゃうわ」
「あははっ!ごめんね!」
絶対反省してないでしょ·····。
まぁ、良いんだけど。仲良くしてもらってるわけだし。
「ところで咲。どうしたの?」
こんなに玄関で待ってることなんてないよね?
「ここじゃなんだから、私の部屋に行こ!」
まぁ、そうね。
なんでも玄関で話すことはないよね。

