「咲は勘違いしてるけど璃子自身咲のこと好きだろ?」
「……っええ」
ちゃんと蓮は、分かってくれてたんだ。
それだけでうれしい。
私の理解者なんて少ない。
私の両親でも、私がどんな人間なのかはよくわかってないと思う。
そのくらい私はあまり表に出せないのよね。
「蓮が、ちゃんとしっててくれて良かったわ。私のことなんてみんな見てくれないんだもの」
本当にそうだ。
何故か知らないけど私がいないところで呼ばれてる私のあだ名は"高嶺の花"。
だからか勝手にイメージを作られて、そのイメージじゃなかったら、
え?璃子ちゃんってこんな子じゃなかったの?なんかがっかり。
って言われて。