大野くん、私のこと好きになってください!


息切れも収まった頃、



「でさ、話ってゆーのは、それなりに真剣な話なんだけど。」



「んー?どうしたの?」



真剣な話、そう言われてもあまり聞く姿勢がなかった私。



でも、次の言葉で私は目を見開いた。



「夕陽のこと好きだよ。」



「えっ?」



えっ、え、えええっ!?



い、いいいいい今な、なんて!?



ど、どうゆうこと?なにこれドッキリとかじゃ



「あ、言っとくけどドッキリとかじゃないから!俺、本気だよ。」



…なかったみたい。



ってことは、や、山口くんが私を…好き!?



やっと理解した私の頭は一気に汽車みたいに蒸気をたいて、



顔が赤くなるのが分かった。