なんだかんだ何とか鬼から逃れ、逃げ回っているけど、 「…っはぁ。」 そ、そろそろ限界です。 運動不足がバレる、ってもう遅いんだけど。 山口くんが鬼のせいでみんなすぐに捕まっちゃう。 なんとか鬼から見つからなさそうな場所を探し、倉庫の裏に隠れる。 ちょっと休憩しよ、としゃがみこむと、 「夕陽みっけ。」 楽しそうな山口くんの声が上からして、上を見上げる。 「ちょうど良かった、俺、話し合ったんだよね、夕陽に。」 そう言うと、山口くんは私の隣にしゃがみこみ、"疲れたー"と伸びをした。