大野くん、私のこと好きになってください!


"そっか"と言って歩きそうとする私に、大野くんが"うそ。"と言うから足を止めた。



「…似合ってる。可愛い。」



「へっ!?ほ、ほんと!?嘘じゃない!?」



「嘘ついてどうするんだよ。」



少し呆れ気味で言った大野くんはそのまま歩き出してしまったけど、



私の頭の中は大野くんのセリフでいっぱい。



だ、だって、か、かかか可愛いって!!



どうしよう、嬉しすぎて爆発しちゃう!



少し前を歩く大野くんに、小走りで追いつきながら、



今日はたくさんのご褒美をもらったなと笑顔が溢れた。