「お詫びに、…かき氷奢る。」
「そんなのいいよ!」
「お前のご褒美だろ。ほら、行くぞ。」
「っ、え!?」
いきなり大声を出してしまった私に、"なんだよ"と目で語る大野くんだけど、
「ててててててて、」
「は?」
「手、手!」
ほら、って言った時さりげなく手を掴まれて、ぎゅって。
も、もちろん恋人繋ぎではないけども、ご褒美すぎません!?
私そんなに頑張ってないしてゆかどべだったし、なんか逆に申し訳なくなっちゃう。
こんな大サービス貰っちゃったらもう十分ってくらい。
「今日だけな。」
そう言って優しく笑う大野くんにドキドキが止まる気がしない。
