大野くん、私のこと好きになってください!


スキップしそうなくらいのルンルン気分で向かったのはいいんだけども、



約束の6時を30分過ぎても大野くんが来る気配はなさそう。



いつの間にか、私の隣はローテーションを繰り返していた。



下駄を履いているせいで足も痛くなってきて、近くで座れるところを探す。



こんな時に限って、私の心はネガティブになっていく。



連絡を待ってみようとも思うけど、私、大野くんの連絡先は知らないし。



如月くんづてに、と思っても今頃知奈とラブラブ中だし。



それに…大野くんは本当は来たくなかったのかもしれないなんて思ってしまう。



ご褒美なんてバカバカしかったのかな。迷惑だったかな。



それとも、今回こそ私ウザがられた?
(※もうすでにウザがられてる可能アリ。)



もう、帰ろうかな。