大野くん、私のこと好きになってください!


「ご褒美、もらえなくなっちゃった。」



とえへへと笑う私に、大野くんはため息をこぼす。



「バカ、結果なんてどうでもいいんだよ、アホ。」



「え?それって…」



「ご褒美、何がいいわけ?」



「い、いいの!?」



珍しく大野くんは"いいよ"って優しく笑って、こんなところが私の胸を締め付けるんだよ。



普段はあんなにクールでいじわるなのに、落ち込んでる時に限って優しくして、



そんなんだから大野くんにゾッコンなんだよ。



優しく大野くんに少しは遠慮するべきかなって思ったけどせっかくのチャンスだから



「じゃ、じゃあ夏祭り一緒に行きたい!」



こんなご褒美じゃだめですか?