3組目までが終わり、ついに大野くんの順番。



なぜか、私まで緊張してきた。


「オンユアマーク、セット…パーーンッ!!」



スタートのピストルが響き、先頭を走っているのは、



「山口くんはやーい!!」



同じクラスの陸上部員、山口くんだ。



大野くんは2番目だけどそんなに差は開いていない。



50m地点、私の目の前を通り過ぎる時、



「大野くん頑張れ!!」



という私の声援が届いてるかな?と浮かれていると、



「「わぁあぁっ!!」」



会場が盛り上がった。