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ジリジリとした太陽が、グラウンドに出ている全生徒を照らす。



7月の半ば、私たちの高校はこの暑さの中体育祭を行うのだ。



「日焼けしちゃう!」



を何度も連呼する知奈は日焼け止めをこれでもかっていうぐらい塗り直していて、



「そんなに塗らなくても大丈夫だよ?」



「焼けたくないの!!」



どうしても日焼けしたくないらしい。



私の前には私たちのクラス、3組の赤色のハチマキをつけた大野くんが椅子にどかっと座っている。



クールな大野くんが赤色って、萌えるぅぅぅううう!!!



と興奮したい気持ちを置いといて、大野くんに話しかける。