大野くん、私のこと好きになってください!


「…ひ、夕陽!」



「…はぇ?…っね、寝てた?」



「うん、がっつり。」



国語の時間中、ただひたすら先生が教科書を読むと言うつまらない内容にぐっすり寝てしまったらしい。



山口くん起こしてくれてありがとう〜!



と心の中で頭を下げていると、隣から笑い声が…



「や、山口くん!?なんで笑うの!?」



「い、いやっ、夕陽の寝顔結構なもんだなって…!」



「う、うそっ!そんなひどい顔してた!?」



山口くんは思い出し笑いが止まらないのか手で口をおおっている。



そ、そんなに面白かった?私の寝顔。



ってゆーか今、国語の時間だよ!山口くん静かにしないと…って、あぁもう遅いよ。



「山口、夕陽、廊下で立ってなさい!」



私たちは教室を追い出されてしまった。