そんなあからさまにうざいって顔しないでよ〜と口を膨らませて怒ろうと思った時、



「試合始まるぞ〜。」



と大野くんは友達に呼ばれてしまった。



ふふっ、ちょんまげそのまんまにしといてくれてる。あ、今、友達に笑われた〜。



え!!そのまま試合でるの!?



それはだめ!!女の子からの人気が増えちゃう!



…と思ったのも案の定、



「わぁー!!大野くんしばってるよ!」



「えっ、どこどこ!?ほんとだ、かわいー!!」



女の子たちの視線は大野くんの前髪一直線で、今さらとらないでって言った自分に後悔をする。



私、自分で自分のライバル増やしちゃった。