「梨愛ちゃん!…ってあれ、その格好どうしたの?」 私に気づいた葵先輩が、タオルで汗を拭きながら小走りで近寄る。 少し癖のかかったパーマ風の茶髪に、長めの前髪から覗く丸い目の近くにある泣きボクロ。 長い首から流れる汗は色気を感じさせる。 色気たっぷりでかっこいい葵先輩の周りはいつも女の子の黄色い声が飛び交っている。 「あ、これは、知奈が!…どうですか?似合いますか?」 「ん、すっげえ可愛い。」 そう言って、私の髪を指に絡ませくるくるする葵先輩に少し胸が音を立てたのは…勘違いかな。