不機嫌MAXな大野くんに空気が凍り始める。
態度には出してないけど、なんてゆーか雰囲気からオーラが放たれているってゆーか。
いつもはわいわい盛り上がってるクラスが今はしーんと静まり返っている。
どうしよう、と思い滝沢くんの制服の裾をツンツンと引っ張る。
「滝沢くん?」
「どうしよっか。大野がOKするとは思えないけど。」
「だ、だよね…。」
私的には、私が人魚姫に決まった今、王子役は大野くんにやってもらいたい。
あれ、待てよ?
大野くんって私のこと嫌いなんだよね?なら、私とやるのがやだったりする?
なにそれ結構傷つく…。
