大野くん、私のこと好きになってください!


頭にどんよりマークがついた私を横目に隣で滝沢くんは司会を進める。



「王子役、誰かやってくれませんか?いないならさっき同様推薦になるけど。」



「はいはーい!!俺、凪がいいと思いまーす!!」



滝沢くんが指名して当てたのはまさかの如月くんで、当の本人大野くんは、



「…ちっ。」



舌打ちまでして不機嫌MAX。



そりゃそうか、私だってそうだ!



不機嫌オーラをかもし出す大野くんに滝沢くんが遠慮気味に、



「大野どうする?頼める?」



「…は、むり。」



そ、即答じゃん。



でも王子様って途中からだし、まだよくない!?



私なんて、私なんて…。