大野くん、私のこと好きになってください!


翌日



「意義ありっ!!!」



「あ"!?」



文化祭についてみんなで話し合う時間を1時間もらい、私たちのクラスでは劇をやることになったんだけど、



『文化祭 劇 人魚姫
人魚姫 夕陽 梨愛
王子
魔女 』



こんなのありえない!!!



今回に限っては実行委員ということで前で司会をしてたから寝てないのは確かだし、やる意味はないってわけで



「いやです!」



きっぱり断ることに成功!!…だと思ったのに、



「推薦で選ばれといて、やりたくない?実行委員がクラスのために動けんくてどうするんだよ。」



「違うんです、聞いて、先生!!私、私すっごく演技下手なんです!」



「んなのみんな同じだっつーの!」



なんとか言い訳をしても先生にうまく返されてしまうし、結局なんだかんだで、



「やります…。」



と承諾してしまった私はなんてバカなんだろう。