大野くん、私のこと好きになってください!


るんるん気分の私に葵先輩はクスリと笑って、"どういたしまして"と言うと、



「えっ!?」



私の手を掴み、いわゆる恋人繋ぎ…ってやつをする。



なんなんだ、今日の葵先輩は。



普段と違うから調子狂っちゃうよ。



葵先輩はそのまま繋いだ手をジャケットの中に入れて、



「これでもっと温かいな。」



と笑い、歩く足を少し早める。



葵先輩の顔は少し赤くなっていて、らしくない行動に自分でも恥ずかしいのかなと何も言わないでおいた。



その代わり、



「ふふふっ!」



「何笑ってんだよ。」



小さく笑を零して。