大野くん、私のこと好きになってください!


9月だと言うのに意外と寒い今日、まさかの半袖で来てしまった私は身を温めるものがなく、一気に鳥肌が立つ。



夕方にもなれば冷たい風が吹き、私にあたる。



寒くて寒くて、思わず、



「ハックシュン!!」



大きなくしゃみをしてしまった。



それを聞いて隣で葵先輩は笑うけど、あのね、先輩のせいでここまで寒いんだから!!



ムッとした顔で睨む私と笑う葵先輩の目が合い、葵先輩は



「俺が温めてやろうか?」



とにやりと笑った。