『温めて食べて。お風呂は湧いている頃かな?夕夏は洗濯よろしくね。』
お母さんのメモ書きを呼んでから、チキンライスが入ったプレートのひとつを電子レンジに入れ、適当に時間を設定する。
時間が動き出すのを確認してから、二回へ向かう。
お母さんたちが寝ている部屋につけられている竿から、洗濯物を下ろす。
お母さん、あたし、清夏の三つに洗濯物の山を分け、その分のひとつを部屋に持っていってから下に降りると、電子レンジの電気はもう消えていた。
取り出すと、皿はだいぶ暑くなっている。
高校生になってから、一人で夕ご飯を食べる日が増えた。
お父さんもお母さんも今年になってから急に忙しくなり始めた。
清夏も塾に遅くまで居座り始めた。
「寂しいんだけどなぁ。」
呟いてみてもこの思いを汲み取ってくれる人はいる訳ではなく、あたしの呟きは空気となってどこかへ消えていく。


