「夕夏〜。今日一緒に帰んねえか〜?」
楓と、明日からのためにテントやらその他もろもろの準備を遠目で見つめながら話していると、いつの間にか着替え終わっていた泰知が制服のズボンに両手を突っ込んであたしの目の前に現れた。
「いっつも一緒じゃんか。」
言いながらあたしは、楓の隣で立ち上がる。
「じゃあね、夕夏。また明日。」
「うん、頑張ろうね。」
楓に手を振り、一度部室に戻る。
あたしは制服に着替えるために部室に戻る。
泰知は駐輪場へ向かっていくところから自転車を取りに行くだろうことが分かる。
今日も、寝坊していた。
明日は学校に授業に来るよりも集合時間が少し早いから、間に合うかどうか心配なんだけど。
部室についたあたしは、まず自分のレース用シューズを探す。
普段は使わないけれど、家に置いておくとなくす可能性があるものはここに置いてある。
たぶんここら辺かな、と目星をつけたところにちょうど目的のシューズを見つけた。
部室は長年の使用跡が残り汚いけれど、シューズはちゃんと袋にしまってあったから埃は辛うじて被っていない。
中身を確認し、着替え始める。


