いちについて、




仏壇の前に二人並んで腰を下ろす。


傍に花を手向け、昇馬にライターで四本の線香に火をつけてもらう。



二本ずつ手に取り、それぞれ香炉にさす。

あたしがリンを三回叩き、それから二人揃って両手を合わせる。


泰知………どうして泰知はもう、ここにはいないの。



涙が溢れてくるから、瞼を開けることが出来なかった。


ここで、涙を流しては行けない気がして。


申し訳なくて、下唇を噛んで涙をどうにか堪えた。



瞼を開けると、昇馬は既に両手を膝の上に置き、遺影をまじまじと見つめていた。