「今日、昇馬も部活休むかも。」
「うん、わかった。部長もいないなんて大変だなぁ。」
そうだよね、って言おうとしたのに言葉は空を切ってどこかへ消えていってしまった。
喉の奥に何かがつっかえて言葉は上手く出てこない。
「早く帰ってきなよ、副部長さん。」
「ごめんね。」
それ以上は何も言えなかった。
今まで我慢してきたものが急に壊れてしまいそうになった。
始業を告げるチャイムがあたしを救ってくれた。
教室に入ってくる担任になんか、あたしの今の気持ちなんてこれっぽっちもわからないし、わかって欲しいとも思わない。
頬杖を付き、窓の外を眺める。
朝は空は不機嫌にも分厚い雲が空を覆っていたのに、今じゃ光が指し始めている。
12月の晴れは、嫌いじゃない。


