気づけば昇馬の隣に並んで駐輪場まで来ていた。
昇馬が自転車を『2年生』と書かれた看板付近に停めて鍵をかけ、その鍵を自分のリュックサックのサイドポケットに放り込む。
一年半も行っているその一連の流れは慣れたもので、一瞬のうちに終わっていた。
「俺だって、こんなことになるなんて思ってねえよ。未だに朝起きて、ここに泰知がいないって感じるのがものすごく辛い………。」
昇馬は心臓のあたりを右手でグッと握りしめた。
着ていたブレザーに皺がよる。
昇馬は寒さを感じにくいためにコートを着ていることも多くはない。
この12月の寒空の下でも、制服姿で登校してくる数少ない生徒のうちの一人に入っている。
急に、北風がヒュオーとあたし達の間を通り抜けた。
その冷たさに身体がブルルと震えあがる。
「行こうか。」
「うん。」


