いちについて、




それぞれお弁当を広げたまま机の中を漁っている、あたしたちの光景はきっと滑稽だ。



これが泰知や昇馬にバレなきゃいいけど。



バレたらまた………。






『だから言っただろ。ちゃんと片付けろって。女子のお前が俺よりできなくてどうする。』


って中三の春に大会の応募用紙をなくした時みたいに怒られる。




「あ、よかったあった。」



でも、机の中から出てきたプリントは斜めに半分折りたたまれ、問題は3分の1も解き終わっていなかった。




「え、終わってる。ラッキー。」



少しあとに見つけ出した楓のプリントを、もちろん見させてもらうしかない。




「楓、見せて?」



「ほんっとばか。」



そう言いながらもプリントを見せてくれた楓に、今度アイスくらい奢ってあげなきゃ怒られそうだよね。



とりあえず、あたしは昼食を優先させた。