地方大会から帰ってくれば、あたし達は有名人となっていた。
そりゃあ、地方大会で優勝しちゃえばそうかもしれないけれど、まだ、あたし達にしてみれば通過点でしかない。
これから目指すべきもの、やらなきゃいけないことだってたくさんあった。
それでも、それなりに今回の結果には喜んだ。
今年はあまり當山せりかに惑わせられて結果を出せていなかったのだから。
それなのに、部活に久々に顔を出してみれば
「そんくらいの成績残してくれないと、前川先生が泣きますよね。」
「あんたねぇ。」
誰よりもあたし達のやりとりを楽しんで見ていたのが楓だったなんて、話せば長くなるしやめておこう。
しかし、本当に上から目線な態度のせりかには腹が立つ。
あたしの方が先輩なのに?
まるで自分の方が年上かのように。
言っちゃえば、あたしの方が記録も上なのに。


