いちについて、




階段を静かに降り、校舎の外へ出ると、学校の中とは違った寒さが再びあたしの体を震わせる。


思わず、マフラーを鼻まで押し上げる。


「さすがに今日はさみいな。」



あまり寒さを感じにくい昇馬でも、今日はさすがに寒いみたいだ。



「そうだね。」



待っているわけにもいかず、あたしは昇馬の後を追って駐輪場までの道のりを歩く。


昇馬は制服のポケットから自転車の鍵を取り出して鍵を開ける。

ストッパーをガチャンと外し、それには乗らずに押して歩き出す。



「荷物、置く?」


校門まで来た時、昇馬は自分の自転車の籠を指さして笑った。


「ううん、いいよ。背中に荷物があった方が、暖かいし。」



「お前らしいな。」



そう言って、昇馬はまた自転車のタイヤを転がし始めた。