ー次の日
ピンポーン ピンポーン
ひん!
「はーい。」
ガチャ
「おはよー!
今日海里の家行くんでしょ?」
あ、そっか。
「行こ!」
ディードンハウスって…ここ?
ほんとに近いや…
えーっと、×××号室は…あった!
「梨花がピンポン押してー!」
えー!
「ひんもうつってね!」
「わかった!」
ピンポーン ピンポーン
「はい。」
あ!
しんくん!
「今日遊べる?」
「うん。遊べるよ!」
やった!
「海里は?」
「後で来ると思う!」
来るんだ!やったー!
ー二丁目公園
「ねぇ、しんくん!
私、水鉄砲持ってきたよ!」
「え、ホント?
じゃあ僕も持ってくる!」
あー…可愛いなぁー
「しん」
…海里!
「よ!」
「ん。
よ。」
返事してくれたー!
返してくれたー!
感動ーー!!
「どこ行く?」
「二丁目公園…とか?」
今日は違うところ行きたいかな?
「いいよ。
ね!海里」
「あぁ」
よかった!
なんか…違う学校の友達って…新鮮ー!
あ!
「私水風船と水鉄砲持ってきたよ!」
「あ、俺何も持ってねーし。
お前らちょっとは遠慮しろよ。」
えー!
ヤダ。
「梨花ー!
水鉄砲貸してー!」
ひん!
「いいよー!」
ー二丁目公園
「じゃあみんな敵!
あてまくろ!」
「おー」
今の季節は夏だし!
濡れても大じょーぶ!
「ねぇねぇ!
梨花?」
ん?
しんくん?
「なに?」
ブシュー!
…水鉄砲…思いっきりあてられた…
これも一つの罠か…
私は後ろを振り返った
「しーんーくーんー!」
ブシュー!
「うわ。
あたった!」
へっへー!
「仕返しー!」
スッキリしたー!
あ、次は…水風船使おっ!
「あ、りんご!
俺にも1個ちょーだい」
海里!?
「りんご」って何!?
「あ、「りんご」ってあだ名な!」
いらないよ。
そんなあだ名…まぁいっか。
いや、良くないけど
「はい」
「サンキュ」
…ドキン
えっ、えっ、
何今の「ドキン」って。
海里の手…少しふれた…。
大きかったな…
…って!
私変態じゃん!
え、ほんとに何!?
今の…なんか一気に顔があかくなった気がした。
「りんご。
ぼーっとしてんじゃねーよ。」
パシッ
うわ。水風船!
あたったし!
うざい!
「覚悟しろ!
海里ーー!」
「うっ、怖。」
パシッ
よし!
あたったー!
「うわ。
濡れた」
「私もだよ!(笑)」
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ポツ ポツ ポツ ポツ
あれ?
「雨?」
「いや、なんかもう濡れてるから雨か水鉄砲が当たってるのかわかんねーw」
確かに…
「それなー!(笑)」
「取り敢えずコンビニに避難しよーぜ!」
コンビニ?
あ、すぐそばにあった!
「あそこ行こ!」
「あぁ」
ーコンビニ
あー
結構降り始めた…
「これ帰れる?」
「分かんねー」
…シュン
寒っ!
これほんとに夏!?
「くしゅん!」
あー…
寒っ!
「着る?」
…海里?
「なにを?」
「俺のパーカー」
パーカー?
そしたら海里が…
「ん。」
パサッ
え?
あ、海里のパーカーだ…
ドキン ドキン ドキン
あ、またさっきの「ドキン」って…
なんなの?
この気持ち。
ドキン ドキン
「ありがと…う」
ドキン ドキン
「顔赤くね?
風邪ひいた?」
えっ?
「だっ
大丈夫ですです!」
…あ噛んじゃった…
「「ですです」?www」
…うぅ…
「今日送ってく」
え?
「お前らの家まで」
海里が!?
「い、いいの!?」
「別にいいけど」
「ありがと!」