「そ……そうなのかね?」



「そーうです!いいですか!?我々、高校生というものはこの貴重な三年間を自分を磨く期間に使うべきなのです!勉学しかり、部活しかり」



「いや、しかし……」



「だが!周りを見て下さい!そんな生徒は半分以下!他の生徒は何をしてるかと思えば……恋やら愛やらに惑わされてるんですよ!?漢字で書けるかも怪しい奴らが!」



「佐伯君、それは言い過ぎじゃ……」



「いーえ!これでもオブラートに包んで春巻の皮で巻いてます!恋愛にハマった生徒がどうなるか!?破滅ですよ!恋愛に身を捧げた結果、進学や就職に必要な学力や人間性、部活等での実績などが、その生徒からはすっぽり抜け落ちるんです!」



「ちゃんと恋愛と学校生活を両立させている生徒も……」



肉っぽい教師の反論を私は冷静かつ論理的に跳ね返した。



「そんなのは空想上の生物です!人間の信仰のシンボルです!恋愛至上主義の人間は脳みそはピンクで、ク〇リキメて花畑でコサックダンス踊る様な精神病患者なんですっ!!」



「ひぃぃ!」



私の冷静かつ論理的な言葉に反論する隙も無かったのだろう。



肉教師は壁際にずぞぞっと後ずさった。



もはや逃げ場はない。後はとどめを刺すだけだ。