言われた言葉の意味が分からなくて首を傾げていると、彼女は視線をそらして続けた。


「そうやって、いつもカッコいいことさらっとする…」


「え……」


「今日学校で、女の先輩達が楽しそうに話してた。
この前、一緒にお酒飲んだって…」


彼女の言葉に俺は数日前の記憶を呼び起こす。


「あぁ、サークルのメンバーで集まった時かな。
一緒に飲んだって言っても同じ空間でって意味で、俺は男としか話さなかったよ」