「寒いのは嫌い?」 俺の顔をのぞき込んで聞いてくる彼女に、俺は笑いながら答える。 「嫌いじゃないよ。俺の名前は冬真だしね」 「あははっ、そうだね」 「それに……」 俺は冷たさを含んだ彼女の手を優しく握って続けた。 「こうして仁菜と手を繋いでいれば、冬でも暖かいよ」