☆stay with me☆

星也の家までの道のりは
ただ黙って泣いて歩いていた



そんなあたしに新一お兄ちゃんは
いつものように優しく頭を撫でる



「にぃなは、いらない子なんかじゃないよ」




新一お兄ちゃんは静かに言った



まるであたしに言い聞かせるかのように…




「当たり前だろ、俺が好きなんだから!」



星也もそう言ってくれる




こんなあたしのどこを
好きになってくれたんだろう



母親にも父親にも
愛されていないあたしに
どうして愛をくれるのだろう



そもそもあたしは愛なんて分からなかった



誰にも必要とされていなかった



なのに………



星也たちは、あたしの存在を認めてくれる




だから落ち着くし居心地がいい